2001.9.11

2002年9月11日
今日という日、
世界中の多くの人がそのことについて
何らかの文章を書いているのでしょう。
私もそれに倣い
つたないけれども
文字を連ねようと思います。

その日、私は呆然と口を開け
TVの画面を見つめた。
瞬きするのが申し訳なく感じられ
この、言葉に出来ない程の事態を
私の脳に全て記憶しようと務めた。
目に映る、リアルタイムで失われた命を
私の心に全て記憶しようと務めた。

崩壊のその時、隣の部屋でパパが大きな声を上げ、
私の部屋のドアはすぐに開かれた。
「今のみたか?すっげーなぁ!」
彼は興奮気味にそう言った。
まるで壮大な空中バトルの映画を観たときのような
彼の反応に、私はあからさまな嫌悪を感じた。
彼は、あの瞬間に沢山の命が、
本当に失われている事を感じ取れていないのだ。
即座に私は彼を手で追い払った。
こんな人と、今話したくはない。
素直にそう思った。

存在するということは、多くの人に影響を与えている。
存在が無くなってしまうということもまた、
多くの人に影響を与えるのだ。
今、失われた多くの存在。
そして、彼らを取り巻く人々の心を思うと
言葉が出てこなかった。
ただ唖然と、目から水をこぼして
画面を見つめるしかなかった。
父親の反応が理解できなかった。

あれから1年経つ。
特番で放送していた、崩壊時の映像。
想像もしえなかった事実に体が震えそうだった。
番組中、何度か基金のようなもののテロップが
入っていたが、それどころではなかった。

放送後、お風呂に入り、私に一体何が出来るだろうと
考えた。
苦しんでいるのは、この事件の被害者や家族だけではない。
世界をみればあらゆるところで、被災者がいる。
基金も多くある。
私がすぐに出来ることと言ったらコレくらいだろうと思う。
1つの所に100円でも1円でも寄付できればと
思う。
一体幾つの基金や募金があるのだろう。

借金まみれの私でも、出来るだろうか。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索