カエル

2003年2月27日
季節を変える 霧雨が
すべてを包む 夜明け前

未だ明けやらぬ その空と
私とカエルを  繋ぐ糸
その絹糸の 美しさ
強くも儚い 美しさ

私とカエルは 仰ぎ見て
絹糸の先の  空を想う


季節をカエル 霧雨が
すべてを包む 夜明け前

夜と昼との 境目に
私とカエルと 空ひとつ
気配ひとつも ないような
世界が絶えて ないような

私とカエルは 姿勢を正す
その凛とした 冷たさに


季節をカエル 霧雨が
すべてを包む 夜明け前

昨日と今日とが 合うそこで
私とカエルは  深呼吸
心も気持ちも   あのときへ
はじめのはじめの あのときへ

私とカエルは  仰ぎ見て
生まれる今日を 見届ける
始まる自分を  見届ける

振り返らずに  歩き出す


儀式

2003年2月18日
すこし
ゆっくり
瞬き 一回

開いた目は
何もない
空を


もいちど
ゆっくり
瞬き 一回

意識が
空に
集まる

さぁ
始めようか

声が告げる

私が
始動する

はじまりの
儀式

先の世界

2003年1月29日
世界に
私はいつまで居られる?

君の世界の
どこにももう
私の居場所はなさそうで
放たれた矢は
もう止まらない

世界に
私はいつまで居られる?

セケンの
どこにももう
私の居場所はなさそうで
気にしてくれるのは
借金取りくらい
なのだろう

世界は
私にいつまでの
時間を与えてくれるのだろう

もう私の中に
私の居場所もないというのに

すべてのベクトルが
私を拒否する


うそとほんと

2003年1月16日
年が明け
あれから2年が経つ

距離は変わらない
距離は変わっていない
多分

偽っているのか
少しは本心がそこにあるのか
私は計りかねているのです

最初から
そこに愛などなかった
なんて
思いたくない

ちゃんと
気持ちが通じていた
ときもあった

おもう

距離は
変わっていない
多分

曖昧に始まった関係は
曖昧なまま

誤解は
真実の愛に変わるのか
答えは
私たちの先にある

いまあるのは

取り残され
捨てられるつらさ
気持ちを傾ける
相手を失うつらさ
長い月日を
近い距離で過ごした人を失うつらさ

それだけなのだろうか

そこに
愛はあるのかい?

ただ一つ言える事
「あなたが大切」
私が居ることは
無意味であろう

居なくなることで
あなたにとって
意味が生まれるだろうか


生まれは
しまい
また新たな一年が動き出してしまった
あたしは何一つ進歩しないまま
こうして年をとっていくんだろうなぁ

思えば仕事を転々として気ぜわしかった一年
自分にとって大切と言える人との曖昧な距離
自分にとっての仕事と金
自分にとっての家族と家
色々考える間もなく突っ走って見事転倒

今年こそ
今年こそ
公私ともに安定がしたい

切実にそう思う


恥ずかしいので

2002年10月26日
もうここには文を書けません。
秘密に書いて、なるべく人の目に触れることを避けたいです。
だって、もう、文を詩に纏めるなんてこと できない。
言葉だけ溢れてきて。
まとまりなんてつかない。

ひとりごと

2002年10月22日
気にしなくていい
あたしの事は

先ずは
学校に集中
迷惑かけて
ごめんね

精一杯やって。
あなたなら出来る。

愕然

2002年10月21日
よめないかな

伝言

2002年10月16日
です。

電話

2002年10月5日
ぷるる
ぷるる

わたしには
まるで
夜ごとの儀式
あなたには
まるで
夜ごとの義務

ぷるる
ぷるる

わたしには
とても
明るく振る舞う
でもあなた
とても
辛く苦しい

ぷるる
ぷるる

ぷるる
ぷるる

すれ違う
流される
離れてゆく
その指

繋がっていても
離れている
ような

ぷるる
ぷるる

わたしには
まるで
夜ごとの儀式
あなたには
まるで
夜ごとの義務

あなた
わたし

2002年9月26日
風はもう
此方に吹かず
唯 無風に佇む

信じる事の
何と脆く
愛する事の
何と儚く
風喚びの儀式
虚しく響く

彼方に見えるは
風の行方
霞み掛かりし
風の行方
其の瑞々しさ
若葉の如く

佇みて
風を想う
佇みて
風を想う

風はもう
此方に吹かず
唯 無風に佇む

2001.9.11

2002年9月11日
今日という日、
世界中の多くの人がそのことについて
何らかの文章を書いているのでしょう。
私もそれに倣い
つたないけれども
文字を連ねようと思います。

その日、私は呆然と口を開け
TVの画面を見つめた。
瞬きするのが申し訳なく感じられ
この、言葉に出来ない程の事態を
私の脳に全て記憶しようと務めた。
目に映る、リアルタイムで失われた命を
私の心に全て記憶しようと務めた。

崩壊のその時、隣の部屋でパパが大きな声を上げ、
私の部屋のドアはすぐに開かれた。
「今のみたか?すっげーなぁ!」
彼は興奮気味にそう言った。
まるで壮大な空中バトルの映画を観たときのような
彼の反応に、私はあからさまな嫌悪を感じた。
彼は、あの瞬間に沢山の命が、
本当に失われている事を感じ取れていないのだ。
即座に私は彼を手で追い払った。
こんな人と、今話したくはない。
素直にそう思った。

存在するということは、多くの人に影響を与えている。
存在が無くなってしまうということもまた、
多くの人に影響を与えるのだ。
今、失われた多くの存在。
そして、彼らを取り巻く人々の心を思うと
言葉が出てこなかった。
ただ唖然と、目から水をこぼして
画面を見つめるしかなかった。
父親の反応が理解できなかった。

あれから1年経つ。
特番で放送していた、崩壊時の映像。
想像もしえなかった事実に体が震えそうだった。
番組中、何度か基金のようなもののテロップが
入っていたが、それどころではなかった。

放送後、お風呂に入り、私に一体何が出来るだろうと
考えた。
苦しんでいるのは、この事件の被害者や家族だけではない。
世界をみればあらゆるところで、被災者がいる。
基金も多くある。
私がすぐに出来ることと言ったらコレくらいだろうと思う。
1つの所に100円でも1円でも寄付できればと
思う。
一体幾つの基金や募金があるのだろう。

借金まみれの私でも、出来るだろうか。

電話のかなた

2002年8月27日
ここちよく
しみこむ
そのこえ

めをつむると
こころに
しみる

つつむように
あったか

そらのように
ここちいい

このまま
こうしていたい


気が付けば
左手に受話器
そこから漏れる
つー つー

ああ
もうおしまいか
また
明日も聞きたい

しみてくる
あなたのこえ

2002年8月25日
手にした
全てを
心に
閉じこめる

歌うように
筆を滑らせ
踊るように
色を付け

手にした
全てを
空に
解き放つ

奏でる文字
流れる文字
流れ流れて
あなたのもとへ

わたしの
すべてを
つたえる

例のメッセージ

2002年7月27日
とりあえずあなたにだけ見て貰えればいいから。

オレンジジュース

2002年7月20日
真夏の日差し
汗をかいたオレンジジュース
きらきら光って
ほら
ひまわりみたい

あなたと行った遊園地
二人で行ったあの場所も
オレンジジュース
あなたは飲んで笑ってた

今日だってね

やさしい日差し
汗をかいたオレンジジュース
ごくごく飲んで
ほら
今日も元気

悲しいことがあった日も
あなたと喧嘩したときも
オレンジジュース
あたしは飲んでこらえてる

また笑える

真夏の日差し
汗をかいたオレンジジュース
きらきら光って
ほら
ひまわりみたい

強くならなきゃ
汗をかいたオレンジジュース
一気飲みして
さあ
元気にいこう

あたしは つよくなれる
もっと
もっと
あなたが いるから

---------------------------------
ちょっとあれ。歌っぽくしてみた
歌っていいよー(笑)

2002年7月19日
彼は
彼女の元へ
白い服着てお出かけ

しばしの
時を過ごし
着替えに戻る

その袖に
口紅のあと

彼は
白い服を
黒い服に替えてお出かけ

しばしの
時を過ごし
着替えに戻る

その肩口に
ファンデーション

今度は
着替えて
誰の元へいくの?

あなたへ

2002年7月18日
−今日 偶然会ったあなたへ−

あんなところで 会うなんて
あなたと行った あの場所で
あなたと過ごした 最初の場所で


懐かしくて 涙が出そう
懐かしくて 胸が詰まる

あなたと過ごした
長く
短い
三ヶ月
わけもなく
胸に溢れて

うれしくて 涙が出そう
うれしくて 胸が詰まる

あなたと過ごした
長く
短い
五年の月日
知っていたのですね
ちょっとのことで
どきどきしていた事

せつなくて 涙が出そう
せつなくて 胸が詰まる

あなたと離れた
長く
短い
この月日
もう三年になるのでしょう
ずっと
会いたかった
もう会えないと知っていても

ありがとう あなた
あなたのお陰で
私は大切な事を学びました
ありがとう あなた
あなたのお陰で
今の私があるのです
ありがとう

今 私が幸せなのは
今 私の彼が幸せなのは
教えてくれた
気持ちの大事さのお陰です

ずっと ずっと
忘れません
ありがとう

もう会えない あなた

--------------------------------------------
−今日 会ってくれたあなたへ−

強くて
弱くて
大言壮語を吐くクセに
実はとても自信が無くて

キツイのに
やさしくて
酷いのに
やさしくて

突き放すクセに
お人好し
結局全部
損をして

イイヒトなのに
ワルモノで
自己主張が強いのに
何一つ主張せず

ただじっと
気付いて貰える
時を待つ

そんなあなたが
大好きよ
あたしだけが
気付いてあげる

未来

2002年4月19日
黒く
混沌とした
渦が

大きく
大きく
私を
飲み込む

黒く
混沌とした
渦が

針の穴のような

うち消されそうな


遠ざかるのか
近づくのか

1 2 3 4

 

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索